リア王ってどんな話??
先日図書館で借りた原文のリア王がようやく読み終わりました!日本語で注が付いているとはいえ、元の話を知らなければ結構キツかったです。
そこで今回は早稲田大学になんの関係もありませんがシェイクスピアの4大悲劇の一つ『リア王』についてお話したいと思います!
・リア王ってどんな話??
まずストーリーをめちゃくちゃ簡単に紹介すると、
①すごい権力を持っていたけど年老いたリア王が、3人の娘に「どんだけワシのこと愛してる?」って聞いて、それに応じて領地を分け与えようとする。
②2人の姉(ゴネリルとリーガン)はおべんちゃらを使って「まぢ大好き、リスペクト」的な感じに領地を(σ´∀`)σゲッツ!!
③真面目な末娘コーディリアは「この気持ちは言葉にできるほど軽くはない!」と黙っていたため、ブチギレたリア王はコーディリアを追い出してしまう。④ところが結局口先だけの姉2人はリア王のお世話なんか全然しない。怒ったリア王は道化を連れて嵐吹き荒れる荒野に飛び出していく。
⑤身も心もボロボロになり、正気を失ったリア王はコーディリアを追い出してしまったことにとても後悔する。
⑥でも最終的に欲張りな姉2人とコーディリアの夫とで戦争になったりと色々あって、最後には全員死んじゃう。
~The END~
本筋だけ言うとこんな感じです!他にもケントやエドマンドといった魅力的なキャラクターがバシバシ出てくるのですがそれは一旦置いておきます!
・リア王のここが面白い!
私は『リア王』で中心となっているテーマは「本当の自分は何なのか」ということだと思います。
かつては富も権力も持っていたリア王ですが、娘の裏切りとも呼べる行為により身一つで荒野をさまようことになります。
そして全てを投げ出したことで自分が何者なのかわからなくなり、「わしは誰だ?」という問に至ります。
そこで登場するのが唯一の付き人「道化(fool)」です。以前からリア王が可愛がっていたこの道化はリア王の問に対して、あなたは「リアの影法師」であると言います。
シェイクスピアに登場する道化はしばしば核心に迫ったことを言ってドキッとさせるのですが、『リア王』においてはとくに顕著です。
そしてリア王は段々正気を失っていき、どちらが道化かわからなくなってしまうのです。
しかし、最後には自分が二本足の動物、「ただの人間」であるということを知り正気に戻ります。
この自己崩壊から復帰、そして後悔に至る一連の流れがリア王の見どころであると言えます。
さてそんなリア王は日本でもしばしば上演されていますが、今年の夏は本場ロンドンのグローブ座で1600年代の状況そのままに再演されるんです!!
「興味のある方はぜひ行って見てください!」と言えるような場所ではないのですが、Twitterなどでも情報は掲載されているので、よろしければチェックしてみて下さい!
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