誰も教えてはくれない!
基本的に大学のサークルは学生が好きなことのするための集いですので指導者はいません。一応公認サークルになるためにはどなたか教授を捕まえて会長になってもらう必要がありますが、たいていの場合それは形式上の付き合いになります。
もちろん演劇サークルも例外ではなく、
演劇を教えてくれる人
なんていません。
中学校や養成所では講師の人が演劇のノウハウを教えるという形が多いですが、サークルでは一緒に作品を作る仲間がいるだけです。
もちろん作品を作るにあたって演出家はいますが、それも同期か1.2歳しか違わない先輩です。
つまり教えてもらうことを期待してはいけないんですね。
ですがサークルによっては新人訓練という制度をとっているところもあります。たいていは春から夏の試演会までの数ヶ月の間、先輩が集中的に新人を教育する期間のことです。
ちなみに演劇サークルでは新しくサークルに入った人を「新人」、もとからサークルにいる人を「旧人」と呼ぶケースが見られます。また入って2年目の人を2年代、3年目を3年代などと言います。
新人を教育する人はエチューダーや新訓担当などと呼ばれ、3年代以上の人が担当するケースが多いです。(てあとろ50'は2年代も担当)
新人訓練の内容は、筋トレやストレッチから始まる身体訓練や、エチュード(即興劇)が大半を占めます。
ここで学べるのは役者としての最も基本的なことです。しかもエチューダーによってとてもバラツキがあります。
つまり細かな演技やセリフ読みの技術などは実際に公演をやっていく中で自分で身につけるしかないんです。
これはどのサークルでも同じです。
教えてもらうのではなく、現場で自分で吸収する。その姿勢が大学演劇で最も必要なことなのかもしれませんね。
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